「今治タオル」ブランドで知られる四国タオル工業組合は、ロンドンに期間限定ショップを開く方針を固めた。今秋に出店する予定で、3カ月程度になる見込み。場所、参加企業などは未定。常設のショールームとして消費者へのアピールを強めていく。
四国タオル工業組合は、09年にフィンランドで開かれた展示会「ハビターレ」を皮切りに、欧州での展示会出展を続けてきた。昨年9月にはロンドンで開かれた展示会「100%デザイン」に、今年2月にはバーミンガムで開かれた商談会「スプリングフェア」に出展するなど、最近では英国でのプロモーションを強めている。
スプリングフェアでは8件、約200万円の成約があったが、さらにブランドの認知度を上げるため、より消費者を意識したブランディングの必要性があるとして今回の決定となった。合わせて海外向けウェブサイトの構築や販売のスキーム確立も目指す。
こうした動きに対して今治市の菅良二市長は、15年度の施政方針で今治タオルについて、海外展開や人材育成への積極的な支援を表明している。現在、今治市議会で今治タオルへの支援を盛り込んだ予算を審議中。地方創生の一貫として、行政からもバックアップしていく方針だ。
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