アラブ首長国連邦(UAE)のナショナルオリンピック委員会は、パリ五輪のUAE選手団が開会式で着用する民族衣装「カンドゥーラ」に、シキボウの生地を採用した。7月2日にドバイで同委員会とシキボウが贈呈式を開き、7月18日には駐日UAE大使館でも贈呈式を行った。
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贈呈式には大使館のマルワン・アルナクビ次席大使、シキボウの尻家正博社長らが出席した。尻家社長は、「シキボウは40年以上前から中東地域に向けて民族衣装用の生地を販売してきた」とし、「『シキボウ』は民族衣装用生地のトップブランドとして認知されている」とコメントした。
贈呈した生地は、ポリエステルとモダールを組み合わせた日本製の織物「ウインカー」。型崩れのしにくさや滑らかな風合い、高級感が特徴だ。アルナクビ氏は、「UAEはアジア諸国からカンドゥーラの生地を輸入しているが、最も人気があるのは日本製。シキボウの生地もその一つとして高く評価されている」と強調した。「カンドゥーラはUAEの人々のアイデンティティーとして非常に重要。パリ五輪でシキボウ製のカンドゥーラを披露できることをうれしく思っている」と語った。