約7割の女性が「ヲタ」を自覚 シブヤ109ラボが調査

2018/07/25 06:27 更新


 SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング研究機関「シブヤ109ラボ」は、15~24歳の女性を対象に「ヲタ活」(ファン活動)について、全国でスマートフォンによるアンケートと渋谷109館内での調査を実施した。それによると、約7割の女性が〝ヲタ〟を自覚していることがわかった。「若者の間では〝ヲタ〟にネガティブな意識がない」という。

 同機関は〝ヲタ〟を「何かのファンであることやその対象に対し多くのお金や時間を費やすこと」と定義。調査では自分の好きなことに関して〝ヲタ〟という表現をすることに抵抗がない女性が多く、特にアニメ、漫画、ゲームに興味をもつ人が多数を占めた。その〝ヲタ〟活動に全国調査では「5000円未満」、109での調査では「3万~5万円未満」を年間で使うという結果が多かった。活動の頻度も両調査とも「ほぼ毎日」が6割以上で、「自分の好きなことに対し、時間もお金も惜しまない若者が多い」ことがわかった。

 今回の調査結果を受けて、長田麻衣所長は「今の若者はお金を使わないといわれるが、好きなことに対する消費意欲は非常に高い」とし、「今後も〝ヲタ市場〟は大きな経済効果を生むことが予想される」と分析した。

 SHIBUYA109エンタテイメントは消費者と直接コミュニケーションをとり、購買動向や趣味嗜好(しこう)、生活実態を探ることを狙い、今年の5月に同機関を設立した。



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