シブヤ・ハラジュク・ファッション・フェスティバル実行委員会(三宅正彦実行委員長)は10月17、18日、東京の渋谷・原宿地域で2回目となる「シブヤ・ハラジュク・ファッション・フェスティバル」(通称シブハラフェス)を実施する。コロナ禍にある今回はリアルの集客イベントは難しい。そこで、リアルのショーをオンラインで配信する「デジタル・ランウェー」、同地域の店舗やブランドの在庫をスタイリングしたり福袋として提供するEC「シブヤ・ファミリー・セール」(仮称)が中心となる。
10月12~18日に開かれる「楽天ファッション・ウィーク東京21年春夏」の最後を締めくくるイベントに位置付ける。デジタル・ランウェーでは「渋谷らしい、渋谷っぽさのある」場所としてミヤシタパーク(公園)を会場に予定。国内デザイナー、専門学校生、同イベントのアンバサダー、りゅうちぇる氏がプロデュースするショーなどを限定的な人数の観客を入れて実施し、世界中に配信する。渋谷区公認のデジタルプラットフォームでも配信する予定だ。
シブヤ・ファミリー・セールは渋谷区の支援を受ける。「街のEC」をコンセプトに、経年在庫をスタイリングでアップサイクルして販売することで、実行委員会として「渋谷区は捨てない」というメッセージを打ち出す。販売は17日から、通年で運用する。同フェスではこれまで、200店以上の参加実績があり、大手のセレクトショップや独立系のショップなどが参加する計画だ。
ファッションと街、デジタルを一体で 三宅正彦実行委員長
今回のシブハラフェスはコロナの時代に合ったやり方を検討し、ショップやオフィシャルのイベントと、街のEC化を渋谷区とも連携して実施します。そして、ミヤシタパークでもショーを行う予定で、ファッションと街、デジタルが一体となったイベントです。これを世界に発信していきます。
今年3月はコロナ禍の影響でイベントを中止せざるを得ませんでした。ですから、東京オリンピック・パラリンピックが予定される21年に向けて、大きな盛り上がりを作りたいですね。大手のディベロッパーにも応援していただき、渋谷区とも連携していただくことになりました。また、大手のセレクトショップなど渋谷や原宿を拠点としている多くのショップも応援していただいています。