「ひつじサミット尾州」6月に開催 エンターテインメントで産地に活気を

2021/02/17 06:27 更新


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イベント立ち上げに参画した尾州産地企業の後継者

 ウール生地の生産地として知られる尾州。愛知県尾張西部と岐阜県羽島市にまたがる地域が産地だが、産地を含めた尾張地域を「ウールを生み出す羊を軸に産地見学のほか、食や体験・買い物などのエンターテインメントで活性化しよう」と、同地区の若手経営者たちが立ち上がった。同地域で生まれ、テキスタイルやアパレル、物流、料亭の企業の後継者ら30代中心に11人が共同発起人となり、スタートアップ行事となる「ひつじサミット尾州」を6月5、6日に当地で開催する。同イベントに向けて広く参加を呼びかける。

(浅岡達夫)

 共同発起人は岩田真吾(三星毛糸)、江崎正和(江崎織物)、木村将之(中隆毛織)、佐々木淳夫(ササキセルム)、滝宏明(滝善)、玉山貴大(玉一商店)、長谷享治(長谷虎紡績)、伴昌宗(伴染工)、平松千直(料亭菊水)、宮田貴史(宮田毛織工業)、森一彦(森吉グループ)の各氏。

 かつて世界最大規模のウール産地として知られた尾州は生産規模が縮小。それに伴って往時の華やかさ、勢いが失われた。企業後継者の会で集まった人の輪が広がり、「尾州地域を活性化するには産業観光を軸とした地域全体の創生が必要」との共通認識となった。

 「羊の日」が6月6日であること、そして「尾州の生産の最盛期前のタイミング、東京オリンピック開催前」を考慮し、イベント開催を同時期に設定した。「着れる、食べれる、楽しめる!ひつじと紡ぐサスティナブル・エンターテインメント」をコンセプトに、「コロナ禍を考えた同時多発的で分散型」の行事を実施する。

 工場見学や期間限定店での買い物、ワークショップでの体験、飲食店で羊に関わるメニューの食事、歴史的な建造物が多いせんい団地の解説付きツアーとキッチンカーでの昼食などを検討している。

 こうした行事を通じて地域や企業の社員・家族、遠方からの観光客らを集め、尾州地域の繊維産業の歴史と文化を新たな観光資源として、地域創生を図りたい考え。そして「草を食べて育つ羊の毛によるウール製品、そして着用後には土に返るサステイナブル(持続可能)性」をアピールし、併せて事業継承を通じた産業の持続も訴える。

 また企業を父母世代から継ぐ、後継ぎ世代が民間イベントをゼロから立ち上げることで、「後を継ぐことの格好良さややりがいを再発見したい」ともする。

 すでに企業や団体、関係する地方自治体などへのイベント紹介と参加促進をスタート。イベントへの協賛やウェブサイト、SNSでの告知も行う。4月には具体的な事業内容を発表。名古屋駅前での事前イベントなども計画する。「津島や名古屋、岐阜など隣接する地域での参加希望も歓迎し、地域の盛り上がりを目指す」としている。

 共同発起人11人は「来場者で延べ5000人、経済効果で1250万円、地域外から人を呼び開催期間中の人口1500人増などの地域活性効果を目指す。第1回目を成功させ、来年以降も活性化イベントとして継続させたい」(岩田真吾共同発起人責任者)としている。

「ひつじサミット尾州」のロゴ

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