コンビニ大手3社のセブン-イレブン・ジャパン、ファミリーマート、ローソンは、経済産業省の支援のもと、店舗配送用車両の駐車場を共同利用することで合意した。まずは15日からセブンイレブンとローソンが共同利用を開始する。
現在、コンビニエンスストアは全国に約5万8000店あり、駅前の商業施設内や大学、病院など様々な施設に出店している中で、都市部の繁華街では店舗配送用トラックが入れる駐車場が少ないなどの課題に直面していた。そうした課題解決のため、経済産業省がコンビニ大手3社と日本フランチャイズチェーン協会に働きかけ、検討会を17年8月から開き、8回の会合を経て合意に至った。
駐車場共同利用の最初の案件はJR津田沼駅(千葉県船橋市)近くのコインパーキング。今回の取り組みで新たに利用契約した。詳細な運用ルールなどは実施状況を踏まえながら精査するが、「利用料は事業者間で折半して負担する」など、なるべく簡素なルールにするという。
今後はセブンイレブンとファミリーマートの共同利用も予定している。標準ルール策定後、19年4月以降はコンビニだけでなく飲食店チェーンなど他の事業者の共同利用も目指す。