セブン&アイとイズミが提携 地理的に補完、効率化

2018/04/05 15:43 更新


 セブン&アイ・ホールディングスとイズミは、業務提携で合意した。セブン&アイHDのイトーヨーカ堂、イズミはともにGMS(総合小売業)及び大型SCなどの運営を行っているが、西日本を基盤とするイズミとヨーカ堂は地理的に補完関係にあることから、事業効率の向上が見込めるとして、今回の提携に至った。

 具体的には、19年春をめどにヨーカ堂福山店の営業をイズミが引き継ぐ。このほか、ヨーカ堂とイズミで仕入れの統合、輸入品や地域産品の共同調達、セブン&アイグループとイズミで電子マネーでの協力、ATMの相手店舗への設置、相手PBの取り扱いなどが検討されている。

 GMSの売り上げではヨーカ堂が業界2位、イズミが4位になる。合わせると全国規模の店舗網が確立する。イズミは比較的堅調な業況だが、ヨーカ堂は店舗閉鎖を進めるなど、GMSは全般に事業の再構築が求められており、GMS業界の大型提携に至った形だ。大型SCではセブン&アイグループがアリオなど、イズミがゆめタウンの屋号で展開しており、有力施設も多い。



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