ザシードグループで、靴の輸入卸・販売のシードコーポレーションは25年春夏から、米ニューヨークのレザー製品「ユッタノイマン」の輸入卸を始める。ユッタノイマンニューヨークと総輸入代理店契約を結んだ。
創業者でデザイナーのユッタ・ノイマンはドイツ出身でニューヨークに渡って修業し、94年に工房を持ってブランドを立ち上げた。サンダル、バッグ、革小物を手作りし、裁断から組み立てまで全工程を工房で行う。象徴アイテムのサンダルは、足のアーチを支える曲線状にかたどったソールに特徴がある。履き心地の良さが評価され、日本では90年代からセレクトショップが直接仕入れて販売している。
シードコーポレーションは、グループ内の製造会社、ダイマツが国内の自社工場でサンダルの生産、修理を行っていることから、「生産背景を生かし、日本でアフターケアを行いながら、ビジネスをサポートしたい」と伝え、総輸入代理店契約に至った。
25年春夏はサンダルで20型程度を扱う。価格はサンダルが7万~8万円台で、「いい物を長く使う」価値を丁寧に伝えていく考えだ。日本ではメンズの扱いが多く、今後、レディスサイズの受注を増やしていけるように、日本人向けにワイズを調整したモデルも揃えた。修理は純正のパーツを使う。
従来の取引先も今後は、シードコーポレーションを通じた発注となる。また、バイヤーが工房でオーダーする際と同様に、色や素材の別注体制を整えた。
10月22~25日に、シードコーポレーションの東京ショールームで第1回の別注展示会を開く。スムースに限らず、スエードやヘアリーカーフなど様々なレザーを揃えて少量の受注に応じる。