メンズウェアの見本市、マーケットの18年春夏展に出展した三陽商会ニューヨークは、少し軽く、カジュアル感を入れた商品が好評だった。
メッシュの背抜きを付けたり、素材で軽さを出している。極細ポリエステルとコットンの生地は縫製でしわ感を出し、コットン・ナイロン製は製品洗いをかけた。透け感がありながら撥水(はっすい)加工したシアサッカーは、「さすが日本の技術」と感心されたという。ポリエステルのボマージャケットもある。
ポリエステルのシャツジャケットは、メッシュの背抜きとふらしヨークをつけ、前裾はラウンドにカット。Tシャツやシャツの上に軽く羽織ることを想定したジャケットで、今まで「春は絶対アウターは買わない」と言っていた店からもオーダーが入った。
300ドルを切る商品はここ5年程は作っていなかったが、春物があまり伸びていなかったため、このジャケットは小売価格295ドルに設定し、反応が出てきたという。
三陽商会ニューヨーク
(ニューヨーク=杉本佳子通信員、写真も)