三陽商会、新規ラインで販路開拓 森下公則氏と協業も

2017/05/26 04:25 更新


協業による「サンヨーコート」カプセルコレクションを打ち出す。岩田功社長(左)とデザイナーの森下公則氏

 三陽商会はコートを中心としたコーポレート事業の17~18年秋冬向け商品を拡充し、新規販路の開拓を狙う。岩田功社長は「既存事業の要となるコーポレート事業を強化して、中期経営計画、サンヨー・イノベーション・プラン(SIP)2017の成長戦略を推進する」としている。

 コート専業の「サンヨーコート」はデザイナーの森下公則との協業でカプセルコレクション「キミノリモリシタ・プラス・ブルーフラッグ」ラインを立ち上げた。これにより新規販売チャネルとしてセレクトショップ向けの卸ビジネスをスタートする。

 森下は「国内工場による丁寧な物作りを背景にしながら、ステッチを入れないコート企画などタブーに挑戦し、新しいサンヨーコートを作る」としている。メンズ3型、レディス3型で価格帯は7万3000~8万9000円に設定する。

 「100年コート」では、ストーンウォッシュなどの後加工によるビンテージ感を表現した〝エイジド〟シリーズが北米地域で販売を拡大している。従来の取引先であるノードストロームに加えて、今秋冬シーズンからはニーマンマーカス、バーニーズニューヨークでの販売が決定している。

 一方、EC主力のブランド「サンヨー・エッセンシャルズ」はスーピマ綿を使用したシームレスカットソートップや、膨張性の高いカシミヤのニットトップを販売。

 メンズブランドの「三陽山長」は紳士革靴の匠ラインとして、重量のあるがっちりしたグッドイヤーウェルト製法でありながら高い屈曲性を持つロングバンプストレートチップタイプ「匠二郎」(9万円)などを販売する。三陽商会は18年に、これらコーポレート事業の3ブランドをミックスした直営店を都内商業施設に出店する計画だ。

 コーポレートブランド展示会を東京・銀座、三陽銀座タワー6階で26日まで開催している。



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