三陽商会は5月26日、東京都新宿区の本社別館で第77期定時株主総会を開催した。中山雅之代表取締役社長兼社長執行役員の取締役再任を含む、9人の取締役を選任する会社提案が可決された。RMBキャピタルから出されていた7人の取締役選任の議案は否決された。株主総会後の取締役会で、大江伸治副社長執行役員が代表取締役社長兼社長執行役員に就き、中山氏が代表取締役兼副社長執行役員に就く新体制が発足し、2年後の営業黒字化に向けた再生プランの遂行を目指す。
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株主総会後に記者会見に出席した大江氏は、「私どもが策定した再生プランとそれを遂行する経営体制が株主に支持された。ただし、無条件の支持ではなく、再生プランの実行に着手する入り口に立つことを許してもらったと解釈すべきと認識している。再生プランを完遂し、結果を出して初めて本当の意味で支持されたことになる。株主からの期待をひしひしと感じ、身の引き締まる思い」と語った。
RMBキャピタルに対しては「引き続きステークホルダーであり株主であることに変わりはなく、良好な関係を築いていきたい」とした。