サマンサ、色彩検定で販売力強化へ 

2016/08/18 06:03 更新


1500人受験し1050人合格

 サマンサタバサジャパンリミテッドは今年から、全社員が色彩検定を受けられる制度を設けた。カラーコーディネートを全社員の基本技能とし、同社のテーマである〝感動創造接客〟を推し進め、全社の販売力向上につなげる。

 色彩検定は色彩検定協会が実施する色彩の知識・技能を高める資格で、1~3級の3レベルがある。同社では社員が色彩の資格を得ることでカラーコーディネーターとしての技能を身に付け、ファッションコーディネーターとしての総合力を高めるとともに、自己啓発により士気を高めるのが狙い。

 2月から協会が主催する講座を受けて勉強し、6月の試験(大半が3級)には全社員2300人のうち約1500人が受験し、1050人が合格した。同検定を一度に1000人以上が受験する企業は初めてという。

 合格者には9月に同社独自のバッジが支給され、身に付けて接客する。また、合格者は今後、2級や1級にステップアップして能力アップできる仕組みにした。

 同社は「カフェテリアプラン」という自己啓発を支援する制度を整え、英会話など多様な自分磨きの活動を援助している。今回も同プランの一環で、仕事のスキルにも直結することから大々的に取り組んだ。また、今年5月には〝ネームマッチングコンテスト〟を初めて実施。顧客の名前と顔を覚える能力を競う社内コンテストで、8月末に結果を出す。今後も接客の質を向上させる取り組みを充実する。

店長会では色彩検定の受験を支援している

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天野 豊久/1905円(本体)/A5判/・170ページ

 



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