スポーツランジェリー「リフォンアンドピー」 運動時も可愛い下着を

2023/06/26 10:59 更新


ブラ「雅」とショーツ

 インラインスケーターとして海外の大会にも出場し、モデルとしても活躍するICHI(井上智絵)さんは、スポーツランジェリーブランド「リフォンアンドピー」を立ち上げた。

 ICHIさんは幼い頃からスキーを始め、学生時代は陸上選手としてジュニアオリンピックに出場、アスリート生活で感じたことをブランドのベースにした。ブランド名には「女性選手の存在が新しい存在として生まれ変わり、柔らかなシフォンのように障害を乗り越え、より力強く、前向きに活躍していけるように」という思いを込めた。

 デビューコレクションのテーマは、呼吸、魂、命のかぎりという意味を持つ「息ノ緒」(いきのお)。一瞬に全てを懸けるアスリートが、自分のペースを崩すことなく呼吸をし、愛するスポーツのために命のかぎりを尽くせるように、という思いをデザインにした。ブラジャー2型(税込み1万6500円)には「悦」「雅」、ショーツ3型(5500円)には「幹」「粧」「律」の名前が付けられた。共にブラック、アイボリー、ボルドーの3色。水や汗に強い素材を使用し、優れた伸縮性や摩擦などに対する耐久性を備える。その素材に、横方向によく伸びるレースをあしらった。競技スポーツだけでなく、ヨガやピラティス、見せブラとして着用するなど、幅広い用途を想定する。

 同ブランドでは、スポーツ用アンダーウエアとしての機能を維持しつつ、フェミニンな装飾を加えたアイテムを、「スポーツランジェリー」とカテゴライズしている。

 デザインは「スポーツ競技をしている時は男性に近づくことが求められ、自分の中の女性性を表に出すことができなかった」という経験から生まれた。「スポーツをしている時も可愛い下着を着けたい。おしゃれを楽しみたい」と、思春期の頃から心の中でずっと思い描いていたことを「リフォンアンドピー」で実現させた。ルックブックでは、ブランド理念に共感するフィールドホッケーのオリンピアンである永井葉月さん、世界選手権やワールドカップに日本代表選手として出場したアーティスティックスイマーの杉山美紗さんを起用。現在、自社ECで販売しているが、今後は卸や期間限定イベントなどを実施し、「積極的にお客様との接点を持ちたい」と抱負を語った。

ブラ「悦」を着用するICHIさん(左)とブランド理念に共感した永井さん、杉山さん


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