クイーポ、「ゲンテン」を刷新、新企画の「シテン」

2017/05/17 06:28 更新


シンプルで本来のヌメ革の風合いを生かした16サイズの「シテン」(伊勢丹新宿本店バッグ売り場プロモーションスペース)

 バッグのクイーポは15日、「ゲンテン」を刷新、新シリーズ「シテン」(始点)の販売を始めた。ヌメ革使いのシンプルで新しい形を打ち出し、ブランドイメージを改めて強調する。

 シテンはデザイナーの佐藤オオキ氏によるデザインオフィスのnendo(ネンド)とcacdo(カクド)がプロデュースする。黄金比でデザインされ、縦横に折り目をつけたモダンなトートバッグ。素材は雄牛ステアだけを使い、銀面のありのままの風合いを損ねず、ヌメ革本来の魅力を引き出した。

 通常、淡さを出すためにかける漂白はほとんどせず、ミモザ主体のタンニンのため、赤みを帯びたあめ色が特徴。獣脂、魚油を主体とした天然系油を使い、エイジングが高まるよう仕上げた。サイズや形状は16種類で、2万9000~7万8000円。

 伊勢丹新宿本店、三越銀座店のバッグ売り場プロモーションスペースで23日までイベント販売し、その後、本売り場で販売する。イベント中はバッグのハンドルを長短2種類から選べるサービスを実施している。

 ゲンテンはデビューして17年が経過し、コンセプトは変えず、「永遠に支持されるブランドになるための考え方を整理する」(岡田敏社長)のが狙い。物作りの技術やエコの発想を徹底、シンプルで発信性もある商品作りに注力し、ブランドを再生する。6月にネット販売も始める。ブランドの"顔"として育成していく。



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