手編みの新たなプロジェクト

2016/04/04 06:47 更新


 デザインストッキング「プロエフ」で知られるプロエフデザインズ(大阪市、電話06・7178・7928)が、ニット専門ウェブマガジンなどを運営するニッティングバードと協業を始めた。現在のファッション生産・消費への問題意識を背景に、愛着を持てるニット商品の提供と、持続可能な生産システムの構築を目指す。

プロエフデザインズの五十嵐さん(左)と、ニッティングバードの田沼さん(右)
プロエフデザインズの五十嵐さん(左)と、ニッティングバードの田沼さん(右)

 プロエフデザインズは、編み地の濃淡で柄を表現したタイツや、廃材を利用したアクセサリーなど、個性的なファッション雑貨で知られる。工場と密に取り組み、生産工程にまで踏み込んだもの作りが特徴だ。

 そこに15年4月、ニッティングバード代表の田沼英治さんが加入した。これまでも田沼さんは、オリジナル糸の企画販売のほか、ニット専門ウェブマガジン、ワークショップなどで生産背景を伝えてきたが、今後はプロエフデザインズの一員として、ニットの企画、生産管理、ワークショップの講師などを担う。

 両者に共通するのは、ファッション業界への問題意識だ。「半年間の短サイクルが基準で、短納期への対応や職人の待遇など、生産現場には厳しい環境がある。新商品もすぐセールにかかり、消費者もモノを大切にする気持ちが湧かないのでは」。そこで協業第1弾として、持続可能な生産システムの構築を目指すニットプロジェクト「アモ」を始めた。

続きは繊研新聞で



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