アウトドアブランド「チャムス」のランドウェルは、メンズ向けアパレルブランド「チャンバーフェローズ」を運営している。高品質でシンプルなスーツやジーンズなどが大人の富裕層に受け、少しずつ顧客が増えている。東京・南青山の直営店を活用したイベントなどでコミュニティーの創出も進める。
(高塩夏彦)
オーダースーツも
「60歳を過ぎて、自分が着たいと思える、大人の人生を彩るような服を作ってみたくなった」という土屋芳隆社長の主導で25年にスタートした。同年11月には直営店を開いた。以降は自社ECと合わせてDtoC(消費者直販)で販売している。
商品は日本での縫製がメイン。生地はイタリア製など上質さにこだわる。中心価格はスーツで10万円台後半、ニットが3万~4万円ほど。40代以上の体形がきれいに見えるよう、ウエスト回りに自然にゆとりを出したり、アームホールをすっきりさせたりと工夫している。
直営店は2層の路面店だ。木目調の什器と古い家具を合わせて、落ち着いた住宅のような雰囲気にした。1階がカジュアルの売り場でジーンズやシャツ、ニットなどのほか、ビンテージのアイウェアも扱う。2階はドレスがメインだ。奥の壁にピカソの版画を飾り高級感を出す。今春夏は、シアサッカーのスーツや、サマーウールで仕立てたパンツがドローコードのセットアップなど、大人好みの夏服が揃う。26年秋冬からはオーダースーツも導入する。



期間限定店に注力
ハイエンドな商品や空間に引かれた富裕層の客が多い。25年秋冬で最もヒットした商品はツイードのコート。約35万円と高額だったが、羽織った瞬間気に入って購入するような客も少なくなかった。
定期的に店舗を会場に参加無料のセミナーも開いている。時計やバイクといった〝大人の男〟が好む題材で、各ジャンルの識者が語る。ワインも提供し、サロンのような雰囲気になる。「ここで作ったコミュニティーをどんどん顧客化していければ」と考えている。
6月には神奈川・葉山の人気セレクトショップ「サンシャイン+クラウド」で期間限定店を開いた。パーティーや、地元のウェルドレッサーが登場するルックブックの作成などで交流も深めた。
課題は認知拡大だが「百貨店で限定店をやった際は、大人からシニア向けの新ブランドは貴重だと評価された。ポテンシャルはあるはず」とみる。今後はSNSや葉山で開いたようなイベントを強化する。将来的には卸も検討している。


