三菱地所・サイモンが開発、運営するプレミアム・アウトレット(PO)は6~8月、国内客に限れば来場者、売り上げを取り戻しつつある。増床で機能強化したところ、反動需要を捉えて月次売り上げを更新した施設もある。コロナ禍は続くが、アウトレットは回復基調にある。
(小川敬)
PO各施設とも、臨時休業以降も大々的な販促イベントは打てず、密を避ける営業、営業時間短縮、さらにはインバウンド(訪日外国人)需要が見込めないなど、コロナ禍にあってさまざまなマイナス要因に見舞われている。しかし、県境をまたいだ移動の自粛が解除された6月19日以降は国内客の来場者数がほぼ前年並みになり、移動制限の反動もあってハイブランドやスポーツアウトドア、衣料品が売れ、客単価を押し上げている。御殿場POが開業から20周年の節目で6月1日に4期増床オープン、りんくうPOも8月2日に5期増床オープンしたことも底上げとなった。