合同展「プラグイン」 暮らしに寄り添うナチュラル服

2018/10/25 06:29 更新


 渋谷ヒカリエで26日まで開催中の合同展示会プラグイン(繊研新聞社主催)では、暮らしに寄り添う、ナチュラルでリラックス感のあるウェア、雑貨が目立っている。素材へのこだわりを見せるファクトリーブランドも多い。ライフスタイルショップなどで既に高い支持を得ているブランドもあり、注目だ。

(カッコ内はブース番号またはゾーン名)

 初出展の「シーズンオフ」(ホールA31)は、桐生で縫製工場を運営するナガマサが2年前に立ち上げたファクトリーブランドだ。桐生や足利の天然素材の質感を生かした、ユニセックスのカジュアルウェアを作る。綿、麻のシャツやプルオーバー、スウェット(8000~1万8000円)は、製品染めで爽やかなカラーに仕上げ、アイコンの葉の刺繍を入れている。昨秋には、本社敷地内に同ブランドを販売するライフスタイルショップもオープンさせている。

シーズンオフ

 レディスの「ファナカ」(ホールA12)は、レースや刺繍を配したノスタルジックなムードのブラウスやドレスを作る。インドで縫製、加工をしており、凝ったディテールながらブラウスで約7000~9000円と手ごろな価格も魅力だ。インド綿を中心に使用しているが、今回、日本の生地を使った一格上のライン(1万5000~1万7000円)も出した。アンティークショップなど雑貨店への卸も多く、現在取引先は約200店。OEM(相手先ブランドによる生産)も請け負う。

ファナカ

 レディスウェアの「バルバル」(ホールB15)は、天然素材の先染めの布帛をメインに使ったコレクションを作る。リラックス感あるフォルムに、ギャザー使いなどでほんのりフェミニンなニュアンスを加えている。国産生地を使い、国内で縫製。洗いざらし風や製品染めなどの二次加工も強みだ。現在、ライフスタイルショップへの卸が多く、メインターゲットは30代。価格帯はブラウス約1万4000~1万5000円、ワンピース1万8000~2万円。

バルバル

 「シッタ」(ホールA25)は30~40代の女性に向けたブランド。着心地の良さを意識し、天然素材を多く使いながら、オフだけでなくオンの日にも着られるよう、エッジを利かせる。19年春夏でイチ押しするのは麻100%のノースリーブドレス(2万9000円)。らせん状にティアードを重ねて斜めに動きを出している。ラベンダー、赤、青のバリエーションがある。

シッタ

 19年春夏デビューの「テール」(ホールB06)は東京・蔵前の帽子ブランド。ベーシックなシルエットにディテールで遊び心を加えるのがこだわり。ベレー帽とキャスケットを得意とし、生産は国内の自社工房と縫製工場。トップの部分をちょこんととがらせたベレー帽は、アイリッシュリネンで作り、製品で洗い加工した。8000~1万5000円。販路は百貨店やセレクトショップを想定する。

テール

 15年スタートの「ゴセンコモノアイチャク」(ホールA47)は、新潟県五泉市の川島、髙橋ニット、塚野刺繍が自社の物作り技術を生かしてシーズンレスの小物雑貨を製造・販売する。去年から3社が統一テーマで物作りするようになり、完成度が高まった。泉をイメージした色柄が特徴。ニットのトートバッグ(1万5000円)やショルダーバッグ(8000円)、ブローチ(2800円)などがある。27、28日にはギンザ・シックスの蔦屋書店でも販売する。五泉商工会議所が支援している。

ゴセンコモノアイチャク


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