梅春物の色使いがピンクに集中している。レディス専門店はプレセール期に入り、秋冬物への関心が薄れているため、新鮮味のあるプロパー商品を投入している。提案が多いのがパステルピンクで、アイテム問わず広がっている。
ドゥーズィエムクラスルミネ有楽町店では、冬のスタイリングに付け足せる梅春物や一ひねりあるデザインニットが売れ始めた。フロントとバックの両方がV開きになったウールカシミヤのセーター(3万円)は、パステルピンクやイエローなど明るい色が動いている。
ローズバッド新宿店は、フェミニンなアイテムを集めた梅春物のコーナーを作って、売り場に鮮度を出す。中でもパステルピンクのノーカラーボアコート(2万2000円)がイチ押しだ。クルーン・ア・ソング銀座マロニエゲート店は、春物を探し始めた顧客に向けて、パステルピンク色のパーカ(1万9000円)を販売。パリンカルクアイーレ店でも、淡いピンクのレザージャケットを販売する。各店とも、ボトムも明るい色に関心が移っているため、コーディネートでディスプレーして春らしさを出す。
既に完売している冬物の中でも、ビビッドなピンクが目立つ。アーバンリサーチ・ロッソグランフロント大阪店では、「マンタエスカライ」のウールモヘヤストール(1万4800円)が好調で、ピンクやイエローなどの色鮮やかなものが売れている。パリンカルクアイーレ店でも、ピンクとブラックのリバーシブルシャギースカート(2万7000円)が完売した。昨年と比べても、色物への関心は高まっている。