「パドカレ」の20年春夏コレクションのテーマは「ブルーム」(開花する)。草木染のナチュラルな色にこだわり、バオバブで赤、シャボチカバでネイビー、ローズ・オブ・ジェリコを使って生成りに染めた。赤はパドカレとしては珍しいが、このブランドらしい落ち着いた味わいに仕上がっている。
形は従来通り、ゆったりしたシルエットが多い。しなやかな素材が多く、オーガンディにジャカードでジオメトリックなモチーフを入れ、模様の一部に光沢のある糸を使ったものもある。ブラウスとジャケットは、ボディーにソフトフィットするシルエットが増えている。
(ニューヨーク=杉本佳子通信員)