24年春夏パリ・オートクチュール 凛としたムードVS官能性

2024/01/26 06:30 更新有料会員限定


 【パリ=小笠原拓郎】24年春夏パリ・オートクチュールは、それぞれのメゾンの得意とする物作りを背景に多様な魅力を放つコレクションが広がった。テーラーリングや鮮やかな色使い、コンセプチュアルでアーティスティックな表現、それぞれの持ち味に今シーズンらしさを添えて表現する。

(写真=ジャンポール・ゴルチエ×シモーン・ロシャ、ジョルジオ・アルマーニ・プリヴェは大原広和)

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 ジャンポール・ゴルチエは、ゲストデザイナーにシモーン・ロシャを迎えてのコレクションを見せた。それはシモーンの持つフェティッシュでありながら凛(りん)としたムードを放つスタイルと、ゴルチエの持つおおらかな官能性の間での綱引き。

 ボーンを入れてヒップを膨らませたドレス、ヒップにチュチュを入れて膨らませたドレス。クラシカルフォルムとともにテープで縛ったレースアップのディテールも取り入れる。ブラックスーツはバストにドリルのようなブラのディテール。サテンのレースアップドレスもとがったブラパーツを飾る。

ジャンポール・ゴルチエ×シモーン・ロシャ

 シモーンのブラックドレスはときに禁欲的なムードをまといながら、同時にゴルチエらしいセクシュアルなニュアンスも持っている。ゴルチエのアイコニックなマリンスタイルからは、セーラーの帽子とボディースーツ、そこにテープやビジューチェーンを飾ったスタイルを見せた。

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