大丸隆平「オーバーコート」とリチャード・カーン 協業作品の展示イベント

2023/10/24 10:59 更新


大丸隆平とオーバーコートのシャツを愛用するリチャード・カーン(右)

 ニューヨーク(NY)が拠点の大丸隆平がデザインする「オーバーコート」は、東京・南青山のアトリエ兼ショップ「オーバーコートトウキョウ」で、写真家のリチャード・カーンとの協業作品の展示イベントを開催中。10月24日まで。

 リチャード・カーンは、70年代からNYでパンクフォトグラファーとして活動し、ロックミュージックやノーウェーブカルチャーの様々な一面を写真と映像で記録してきた。大丸がオーバーコートの24年春夏のルックの撮影を依頼し、今回の協業に至った。

 展示作品はリチャード・カーンが80年代に制作した銃を持つ女性の写真を布にプリントし、大丸が立体を造形した3点。女性の顔や銃を自由の女神のフォルムで構成し、女性の顔はキュービスムのように様々な角度から捉えられる。販売価格は80万~250万円。

リチャード・カーンの写真をベースに、布で自由の女神を造形した作品
視点を変えると表情も変わって見える

 「僕は布を通じ、二次元と三次元の作業を繰り返して人が着る造形物を制作している。リチャード・カーンはカメラを通して女性を捉える。インターフェイスは違うが、被写体の人とどう向き合うかに共感がある。視点を変えると、異なって見える表情を表現した」と大丸は話す。

会場ではリチャード・カーンの作品集や過去に撮影した写真のネガの販売も行った


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