米アウトドアリテーラー展 18年度から開催地変更

2017/07/13 04:29 更新


 【サンフランシスコ=立野啓子通信員】アウトドア関連の総合見本市「アウトドアリテーラー」展を主催するエメラルド・エクスポは、18年度からの開催地をコロラド州デンバーに決定したと発表した。

 20年間続いたユタ州ソルトレークシティーから開催地が変更される。

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 変更は、17年度が契約期限だったこともあるが、前オバマ政権時に国定記念物として自然保護地域に指定されたユタ州南部の「ベアーズ・イヤーズ」について、共和党のユタ州知事と米トランプ政権が指定を覆そうとしていることに対し、パタゴニアをはじめ業界を代表する団体のアウトドア・インダストリー協会(OIA)が反発したことが背景にある。

 コロラド州の州都、デンバーは人口約68万人、ロッキー山脈の麓で豊かな自然に恵まれ、標高は1マイル(約1600メートル)と高い場所にある。

 アウトドアレクリエーションによる同地の経済効果は280億ドルで22万9000人の雇用があるという。

 新たな開催地ではOIA、アウトドア専門店65社で構成するグラスルーツ・アウトドア・アライアンス、5月にエメラルド・エクスポが買収・合併したスノースポーツ・インダストリーズ・アメリカ(SIA)がパートナーとして決定している。

 展示会場としては、デンバーはラスべガスなどに比べると不便でホテルなどの施設も十分ではないかもしれない。

 しかし、アスレジャーやアーバンアウトドアがライフスタイルの主流になりつつある今日、アウトドアメーカーが一体となって、自然環境豊かな場所で開催することは「展示会の核を守って行く」ことになるかもしれない。

 18年度の開催予定日はアウトドアリテーラー+スノーショーが1月25~28日、SIAオンスノーデモが1月29~30日、アウトドアリテーラー・サマーマーケットが7月23~26日、アウトドアリテーラー・ウィンターマーケットが11月8~11日。




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