オープニングセレモニーが雑誌「FRUiTS」の催事

2017/05/18 06:20 更新


 ニューヨーク発のセレクト店「オープニングセレモニー」は、ストリートスナップ誌の草分け『FRUiTS』(フルーツ)のイベントを行っている。ニューヨーク、東京・表参道、ロサンゼルスの3店で行い、東京は6月1日まで。クリエイティブディレクターのウンベルト・レオンは、97年の創刊時から同誌のファンという。同誌が16年末で不定期発行となり、オマージュとして企画した。

 雑誌のアーカイブのほか、表紙をコラージュしたTシャツ(9200円)やロゴプリントのフーディー(1万600円)などを販売している。パートナーのキャロル・リムとともに来日したレオンは、青木正一編集長と対談、ファッションについて話した。

 「月刊でなくなると聞き、フルーツが業界に与えたインパクトを伝えるべきと思った。被写体の個性が直球で伝わってくる誌面作りや、東京ストリートの自由なスタイリングとシルエットにひかれ、可能な限りの号を集めていた」とレオン。「撮りたいと思う人が減ったことが定期出版をやめた理由」という青木編集長に対し、「それに近い感傷は感じる。ファッションが皆のものになったことで、おしゃれな人がいなくなった。でも、こういう時代こそ次の新しいスタイルが生まれるのではとワクワクしている」と返答した。

 青木編集長も「フルーツ創刊の直前も、今と同じようにファッションがつまらなかった。新しい何かがまさに生まれようとしているのかもしれない。ブランドから衣装提供を受けた〝養殖〟のストリートスナップが広がる中で、新しい流れが消えないように見続けていきたい」と話した。

青木編集長(左)とレオンディレクター


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