【ニューヨーク=杉本佳子通信員】オンワード樫山が10月30日、「J・プレス」の旗艦店をニューヨークのエールクラブにオープンした=写真。広さは200平方メートル強。13年にマジソン街店を閉店して以来の再開だ。開店早々、顧客がコンスタントに訪れている。
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内装デザインは、建築家の森俊子氏が手がけた。ニューイングランドの古き良き時代を感じさせる内装で、ナチュラルな木を基調としている。木製のコートスタンドは、ニューヘブンにJプレス1号店ができたときに特注で作られたもの。マネキンの手も木製だ。ウィンドーディスプレーには枯れ葉や切り株と共に、レザーのフットボール、古びたラクロスのラケット、ボクシンググローブ、自転車など大学生のライフスタイルシーンが感じられる小道具が使われている。照明は、カネカの有機EL照明を小売店では初めて採用した。
入り口のそばには、この店のみで販売される商品がコーディネートされている。独占販売商品は12点ほどあるという。オープン以来の売れ筋は、グレーまたは紺のフラノのウールスーツ(895ドル)、金ボタンのついたカシミヤ混ウールの紺のブレザー(750ドル)、起毛したシェットランドセーター(245ドル)。セーターは8色あり、ネイビーが特に好評だ。
店の奥には「メイド・トゥ・メジャー」のコーナーがあり、3人のテーラーを抱える。オーダーから出来上がりまで6週間という。今後2週間以内に、靴磨きコーナーもつくる予定だ。
