オンリーが「ミニマルオーダー」刷新 2着購入割引など

2017/11/08 04:28 更新


10月にオープンした「オンリー京都テーラー」銀座マロニエゲート1店

 オンリー(京都市)は、オーダースーツをシンプルに買いやすく提案する「ミニマルオーダー」を10月から刷新し、2着購入時の割引価格として3万8000円のサービスを導入するとともに、決済方法もECだけだったのを店頭でも決済できるように8月に切り替えた。6月にメンズ、8月にレディスの提案も加え、反応や売れ行きに手応えがあったことから、今後も専用店舗「オンリー京都テーラー」や既存業態「オンリー」「オンリーウィメン」などでの提案を増やしていく。(小畔能貴)

【関連記事】紳士服のオンリー 「ミニマルオーダー」に手応え

 ミニマルオーダーは6月のスタートから、当初予想を上回る注文が入り、すでに3000着以上納品する売れ行きになっている。自己採寸や店舗での採寸予約を活用して、細かいオプションを除き、好みの生地を選ぶだけで自分にぴったりのサイズのスーツを購入できる。一貫生産できる工場と協力したり、納期を約2カ月とすることで、2万5000円ワンプライスという値頃感も実現した。

 今回の刷新では、まず2着割価格として3万8000円のサービスを設け、1人の客での2点買いや、2人で1着ずつなどの購入も促す。1着の場合は価格を2万8000円に変更した。一方で決済方法については、専用サイトでのEC決済のみだったが、8月から店頭決済も追加。これにより、採寸のため来店した際に、ミニマルオーダー以外の商品も薦めやすくなった。

 ミニマルオーダーを店頭で提案するオンリー京都テーラーについては、京都の烏丸店に加え、10月にマロニエゲート銀座1にも新店をオープン。オンリーやオンリーウィメン、「オンリープレミオ」での提案も増やし、現在は東京や大阪、京都、福岡にある9店で店頭採寸を行っている。

 同社は10月、都内に東京本部を新たに開設。これまで店舗の一角を活用して広報活動を実施していたが、東京本部開設により、10人以上の人員が常駐している。関東での動きを積極化していく考えで、「これまで半分に満たなかった関東圏の売り上げ構成比を、3年間で7割にするぐらいの構えでいきたい」(澤詩朗取締役専務執行役員)とする。




この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事