10月4日に亡くなった高田賢三さんが発起人となり、13年から世界各地で続けられてきた「起き上がりこぼしプロジェクト」の台湾展(主催=実践大学、国立台湾工芸研究発展中心、起き上がりこぼし台湾実行委員会)が、10月29日から台北の実践大学で開かれている。
同プロジェクトは、東日本大震災の復興支援と、福島問題への理解・連帯のシンボルとして企画されてきた。世界中のアーティストに起き上がり小法師の絵付けを依頼し、展示することで、思いの共有を図っている。これまで、マドリッド、パリ、ローマ、東京などで開かれてきた。
高田さんは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で台湾訪問が難しいと予想し、7月末ごろに撮影したビデオメッセージを残していた。会場で放映されたビデオメッセージでは、今回、コロナ禍の中で台湾から多くの作品が加わったことに触れ、「未知の脅威と混乱に立ち向かいながらも、全世界の平和と復興を願い、絵付けをして頂きました。いろいろな意味で、本当に意義のある展示だとうれしく思っています」との言葉を残した。11月7日まで。