麻は夏だけって誰が言った? 小原屋繊維、秋冬展示会に向け最新ラップ

2024/10/11 06:27 更新


ミュージックビデオの撮影は尾州の織物工場と縫製工場で行った

 大阪の服地コンバーター、小原屋繊維企画営業部課長の村上博昭さんは、繊維産業の現状やテキスタイルについてのラップを歌う「テキスタイラー」の顔も持つ。10月に開かれる25~26年秋冬物の展示会に向け、新曲「麻は夏だけのものじゃない」を出し、インスタグラムやユーチューブで発信している。

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麻は夏だけのものじゃないぜ/春、夏、秋、冬 ずっと着る/今、俺、麻の気分

 同社は麻が強みで、取引先からもそのように認知されているが、「消費者には麻は春夏の印象が強く、秋冬向けでは低調」との課題があった。麻は吸汗速乾性に優れ、保温性もあり秋冬物にも適する。繊維の特徴も歌詞で紹介しながら「夏は麻、冬はウールといった固定観念を取り払いたい」との思いを歌った。

高い抗菌性/更に最高で/ファッションはパッション/着たいもの着る/誰が言ったー? 麻は夏のもの

 新曲には他社も協力した。コーラスを担当したのは縫製工場の総合特殊加工テーゼ(大阪)に務める新川芳郎さんでミュージックビデオ(MV)にも参加、縫製の作業風景を見せている。MVの撮影には尾州の企業が協力し、取り組み先の織物工場の川登と縫製工場の木玉毛織内の工房を使った。カメラマンは村上さんの幼なじみが担った。




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