オーシャン・P、伊藤忠がアジア展開

2016/10/05 06:40 更新


 伊藤忠商事が米スポーツブランド「オーシャン・パシフィック」(OP)のアジア展開を強めている。このほどOPの韓国での展開において、ウーサンとマスターライセンス権に関する契約を結び、17年春夏から韓国市場での展開をスタートする。5年後には200億ウオン(約18億円)の売り上げを目指す。

 伊藤忠は12年にOPブランドの日本および一部アジアにおける商標権を取得。日本では若者を中心に認知度が高まっている。パートナー企業と組みインドネシアでの展開も始めており、ジャカルタを中心に約10のSCに出店するなど販売先が増えている。今後はシンガポールやマレーシアなどでもパートナーを選定し、アジアでの販売を強める考えだ。

 今回の韓国での展開は、マリンスポーツ器具メーカーのウーサンと契約した。韓国でのマスターライセンス権を付与し、ウーサンが製造・販売を手掛ける。20~40代の男女を対象にマリンスポーツ分野に加え、ビーチからタウンまで多様なシーンに向けてアパレルから雑貨まで幅広く展開する。マリンスポーツショップや百貨店、ECなどで販売し、18年にはソウル市内に旗艦店を開く予定。

 ウーサンは92年にマリンスポーツ器具メーカーとして設立、現在では欧米やアジア諸国に拠点を構え、自社ブランドを中心に世界75カ国で展開する。14年にはコスダック市場に上場し、オランダのマリンブランドの韓国における商標権を取得するなど本格的なブランド事業に乗り出していた。

「オーシャン・パシフィック」の16年秋冬コレクション


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