【ニューヨーク=杉本佳子通信員】ニューヨークのファーストチャーチ・オブ・クライスト・サイエンティストで4日、東日本大震災の追悼式典「トゥギャザー・フォー・3・11」が開催され、昨年よりやや多い440人が参加した。毎年この時期に開かれている式典で、7回目を迎えた。
ファッション関係では、ワコールインターナショナル、ミキハウスアメリカ、鎌倉シャツニューヨーク、ファンデーションワールドインク、サトミカワキタジュエリー、10フィートシングル・バイ・ステラダラスが企業として協賛した。
主催団体のフェローシップ・フォー・ジャパンは、震災後にさまざまな支援活動があった中で、団体同士が協力し合えばより大きな被災地支援ができるという考えのもと、リーダーたちが集まってできたグループで、日本FIT会ニューヨーク支部もその一員となっている。
今年は、福島県立ふたば未来学園高校から生徒12人と教師3人が参加し、生徒代表として関根颯姫(さつき)さんがスピーチした。関根さんは東京に避難した際、偏見からひどいいじめと暴力を受けた体験を話し、それでも「みんなを笑顔にしたい。そのことを考えると自然に元気になった」と語った。

第1回の開催以来、毎年ビデオメッセージを送ってきている福島県相馬市のみなと保育園は、震災の後に生まれた子供たちがメッセージを送ることになり、年月がたったことが実感される一幕となった。
式典の前後は、今年もチャリティーグッズ販売コーナーで、買い物によって被災地に貢献しようとする人たちの姿が目立った。(写真も)

