来春にはさらに京都らしい店に――レザーウェア「ノーノーイエス」などを手掛けるノーノーイエス(東京)は9月、京都の中心部から少し歩いた場所で、路面店「ノーノーイエス」をオープンした。レザーの既製服だけでなく、オーダーメイド、革小物「所作」も楽しめる店で、全4店のうち最大となる。
ノーノーイエス京都店は、四条通りを高瀬川沿いに南下したホテル跡の物件を活用し、130平方メートル弱で開設。同社は素材からこだわったレザーアイテムを主力とし、特にノーノーイエスブランドではジャケットをはじめとしたオーダーが好評で、既製品よりも売り上げ比率が高い。
サンプルをもとに、革素材や色を選ぶことができ、裏地やファスナー、ボタンなどの仕様も好みに仕上げられる。税込み16万円。着丈や袖丈を調整するレングスビスポーク(17万円)、ディテールや身幅を調整するディテールビスポーク(18万円)、型紙を作成して仮縫いや微調整も行うロイヤルビスポークなどもある。
京都店では、店内の一番奥にオーダーメイドができる別室の空間を設けた。窓から鴨川が見える開放的なスペースで、テラスも付いている。24年春にはバーを併設するほか、テラスの先のスペースを納涼床に増床することも予定し、より京都らしさが楽しめる店を目指す。
既存の東京、姫路、仙台店の客層は20~60代と幅広く、30、40代が中心になっている。男性だけでなく、女性客もいて、オーダーで1割、既製服で3割、革小物の所作で4割を占めている。京都店は東京店と同じくインバウンド(訪日外国人)の来店にも期待している。
会社としてはノーノーイエスの店舗のほかに、所作の単独店を東急プラザ銀座に持つ。同ブランドの卸もしている。