野村不動産がJR東日本と進める「ブルーフロントシバウラ」プロジェクトで、タワーSが9月1日に全体開業する。30年開業予定のタワーNと併せ「ベイエリアと東京都心をつなぐ」(松尾大作社長)街づくりを進める。
タワーSは43階建てで高さは230メートル。2月に完工していた。7月1日に上層のホテルが開業、8月には野村不動産グループが新宿から移転してくることを含め中層のオフィスの入居が始まる。そして9月1日に1~3階の3300平方メートル・29店の商業エリアがオープンする。7割が飲食となり、上層のホテル内や外周の緑地に配置されたものを含め40店で「街のコミュニティーハブにしたい」とする。タワーNにより大規模の商業機能を導入予定で、合計で1万5000平方メートルとする。
併せて浜松町駅周辺のプロジェクトと3者で「芝東京ベイ協議会」を11月に発足する。20年に開業した東京ポートシティ竹芝を担う東急不動産などと27年に本館の供用が始まる世界貿易センタービルと地域の課題解決に取り組む。
循環バスやクルーズ船による回遊性向上や地域資源を活用したコンテンツ開発、防災力向上にもつながるスマートシティサービスを行うもので、発足に合わせて実証実験を始める。