日鉄住金物産 IT企業のシンボルに出資、SCM高度化へ

2018/11/12 17:15 更新


 日鉄住金物産は12日、3Dスキャニング・バーチャルフィッティングシステム開発などを強みとするSYMBOL(シンボル=東京、今井賢一社長)の第三者割当増資を引き受け、出資したと発表した。出資金額は非公表で10月、払い込みを済ませた。日鉄住金物産は、OEM・ODM(相手先ブランドによる設計・生産)事業で蓄積したノウハウと、シンボルの技術を融合し、「アパレルの新たなサプライチェーンモデルを構築する」という。

 シンボルは16年12月に設立。アパレルおよびフィットネス産業向けの3Dスキャニング・リアルサイズバーチャルフィッティングシステムの開発や、AI(人工知能)を使った人体のサイジングアルゴリズム・データベースを開発している。既に大手のスポーツブランドやフィットネスクラブなどが導入しているという。

 日鉄住金物産は、「シンボルの技術を活用すればアパレルの企画・生産において人が携わっている業務の自動化が可能」という。現在はサイズデータのデジタル化までだが、「将来的にはCAD・CAM(コンピューターによる設計・生産)と連携させるなど、物作りのさらなる省人化の構築も視野」に入れている。



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