西宮阪急が17年3月に開設した2階ライフスタイル提案売り場「メゾン・サントノレ」が好調だ。初年度売上高は予算を大幅に上回り、婦人服自主編集・自主販売の「トゥールナージュ」「プルアプープ」に次ぐ「3番目」となった。2年目となる18年4～5月累計売上高も前年同期比15％増と高い伸びが続いている。
【関連記事】阪急西宮ガーデンズ 全館売上高の9期連続増収が確実
メゾン・サントノレは、「パンのあるおしゃれな暮らし」をコンセプトに、食物販の「富澤商店」「ムレスナティーハウス」、生活雑貨の「ベーシックアンドアクセント」などで構成している。2階婦人服、服飾雑貨売り場の中央部に配したのは「30～40代ママ」の獲得が狙いだ。「子育てカテゴリーの買い物目的で来店して、夕食の材料は購入するものの、ファッションは買い回らない」（杉崎聡店長）状況を打破するためだった。
初年度の年間販売点数は約26万点。1日平均710点強を販売している計算だ。食物販だけでなく比較的高単価な生活雑貨も好調。周辺の売り場にも好影響を与えており、同時期に改装した婦人靴が17年度は30％増で、「服との買い回りも良くなった」という。見えてきたのが「母、妻、私の三つの顔」。暮らし方を提案することで、「心理的なものかもしれないが、家族のための買い物とともに自分の買い物も、という風になっていると感じる」（杉崎店長）という。
ファッションフロアに食物販、生活雑貨売り場を配したクロスMDの成果を実感している。
