成田国際空港の商業施設 中国系旅客捉え売上高伸び

2018/08/08 06:26 更新


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 40周年を迎えた成田国際空港の商業施設の売上高が再び伸びている。増え続けるインバウンド(訪日外国人)の需要を取り込んでいるもので、増床しながら順次機能を付加している。今期は1400億円に迫る見込みだ。

(田村光龍)

 成田国際空港の売上高は16年度がインバウンド(訪日外国人)需要の変調で1086億円(前期比7.1%減)となったが、17年度は1246億円(14.8%増)と過去最高になった。化粧品などの人気が高まり、中国系旅客の客単価が〝爆買い〟時に戻っていることが大きい。施設としても決済手段を拡大して利便性を高めるほか、海外での知名度向上へSNSなどでの発信を継続してきた。増収はブランドブティックなどの免税店が引っ張るが、第1ターミナルに「エアポートモール」として集積するファッションで高効率のテナントが少なくないという。

 増床などによる機能強化も継続的に進めてきた。16年11~12月に第2旅客ターミナル免税店モール「ナリタ5番街」に「シャネル」など4店がオープンした。17年9~12月には各ターミナルで到着時免税店を合計5店開設した

 この間、第1ターミナルの出国手続き後のエリアに新商業スペースを整備している。17年11月から順次オープンしており、17店を導入して2400平方メートルを増床し、8月下旬に完成する。7月31日には出国手続きエリア初の「マツモトキヨシ」のほか、グループが運営する化粧品やファッションの「ファソラスターズ」が開いた。出国手続き後エリアの整備は、「出国の前に成田が、日本がよかったと思ってもらえる環境づくり」(牧山耕己営業部門リテール営業部担当部長)が重点。混雑の解消とともに、バラエティーを提供することを目指し、シッティングエリアは家具メーカーと組んで高感度な環境を整えた。

家具メーカーと組んでシッティングエリアの環境を整えた (成田国際空港提供)

 今期の売上高は1392億円(11.6%増)を計画する。引き続き2ケタ増を目指し、「4~6月は計画通り」という。

 国際線外国人旅客が11.1%増える見込みで、情報発信にも引き続き力を注ぐ。

 今後については、21年度末ごろの完成に向けてLCC(格安航空会社)の第3ターミナルの機能強化に着手した。


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