ナイガイは20年春夏物のチェーンストア向け展示会を、新規販路開拓を狙い、販路別展示へと刷新した。主販路のGMS(総合小売店)に加えて、スポーツチェーンやゴルフチェーン、カジュアルファッションチェーン店などに向けた販売を強化する。
(壁田知佳子)
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スポーツチェーン向けはドイツのコンプレッションレッグウェア「cep」(シーイーピー)、「プーマ」「フィラ」「ファブリーズスポーツ」を揃える。cepはアドバイザーにプロランニングコーチの金哲彦さん、アンバサダーにラグビーのNECグリーンロケッツ秋山哲平選手を起用し、認知度向上を狙う。
ゴルフチェーン向けにはワールドとライセンス契約をした「アダバット」を新規導入する。メンズとレディスの靴下のほか、帽子やサンバイザー、タオルハンカチ、アームウォーマーなど周辺雑貨もトータルで企画販売する。メンズソックスの中心価格は1500~1800円、レディスは1200~1800円。20年春夏から「ハローキティ」のゴルフソックスも導入する。
カジュアルチェーン向けは、ベーシックな色柄や素材のカジュアルソックスのフィラ、楽しい色柄やスタイルのプーマ、雑誌の表紙をイメージしたプリントなど遊び心を加えた「プレイボーイ」が軸となる。
GMS向けにはメンズで好調の「ファブリーズ」からレディス靴下を発売する。メンズと同じ「ダブル消臭加工」に加え、オーガニックコットン混の素材を使った優しいイメージのベーシックなショート丈やカバーソックスを揃える。3足1000円。また、足裏に穴を開けることで脱げにくい同社独自設計のカバーソックス「オープンソール」を、海外生産でコストを抑えてGMS向けに販売する。足裏に穴のあるデザインの面白さや、オリジナルキャラクターを制作して、若い世代に発信する。3足1000円。
整体・骨盤サロン「カ・ラ・ダファクトリー」との協業による商品は、姿勢をサポートするインソールや外反母趾(ぼし)用サポーター、足指を広げるアイテムなど、一般ユーザーに向けた商品を増やす。
東京オリンピック・パラリンピックの公式ライセンス商品の靴下は約300SKU(在庫最小管理単位)を企画した。全競技のピクトグラムと、大会マスコットのミライトワ・ソメイティの競技ポーズをショートソックスにプリントした。インバウンド(訪日外国人)需要も考慮してメンズは25~29センチ、レディスは22~26センチ。子供は18~22センチ。1足500円。