マッシュホールディングス（HD）の上席執行役員ファッション事業戦略本部本部長に6月1日付で、TSIHDの前執行役員兼ナノ・ユニバース代表取締役社長の濱田博人氏が就任した。
マッシュHDのファッション事業戦略本部は6月に新設。濱田本部長は「ファッションの領域をアパレルだけでなく、広義に捉えながら、近未来に向けて成長していく企業の在り方を近藤広幸社長と一緒に考え、サポートする」。同社は12の事業会社でアパレル、ビューティー、フード、オンラインなど多様な領域を運営する。「ファッションの未来を語ったのが近藤社長だった。現在のビジネスの延長線上で新しいブランドを作るのではなく、今の時代に“足りないもの、求められているもの”を市場に提供できる事業を育てる。スピード感を持って変革を実行する社長の下にいるのは大変だが健全だ」という。
当面の課題として、デジタル化を含む企業インフラの整備を掲げる。物流システムも構築するほか、コロナ禍でダメージを受けたアパレル事業の立て直しにも注力する。
「企業としてのDNAや人的リソースを生かすことが大事。マッシュHDは時代の感性を捉えて、良い意味で『気分で物を作る』ことをしながら、しっかりと正価販売できる企業。優れた感性を持った社員が多数いるからこそできること」と話す。
濱田氏は65年生まれ。サンエー・インターナショナル執行役員、TSIHD取締役、ナノ・ユニバース社長などを歴任し、3月末に退社。去就が注目されていた。
