月城ニット「ムーンキャッスル」 大阪・南船場に初の直営店 客の反応を直接つかむ

2025/05/26 11:00 更新


吹き抜けがあって開放感のある店内の1階部分

 ファクトリーブランド「ムーンキャッスル」を手掛ける月城ニット(大阪府岬町、月城亮一社長)はこのほど、大阪・南船場の路面に初の直営店「ムーンキャッスル」心斎橋店をオープンした。ブランドの旗艦店に位置付ける。消費者の声や着こなし方を直接つかめる場として手応えを得ている。

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 吹き抜けのある2フロアの店舗で面積は66平方メートル。現在は1階のみ運営しており、25~26年秋冬から2階部分も本格的に活用していく。自社商品だけでなく、期間限定店のスペースとして生かす考えもある。

 1階には、接触冷感機能を持つ「アイスコットン」を使った主力のサマーニットをはじめ、仕入れで大阪発の国産服飾雑貨ブランドも品揃えし、トータルコーディネートが楽しめる店にした。サマーニットは色も豊富で、ウィンドーディスプレーも活用して訴求している。洗った後の状態が確認できるよう店内にサンプルも置いている。

「アイスコットン」を使ったサマーニットを積極的にアピール

 セレクトで扱うのは「スロウ」のレザーバッグ、「ブライトウェイ」のレザースニーカー、大阪在住のアメリカ人が手掛ける「ワンイヤーブランド」のバンダナ。特にバンダナは、ムーンキャッスルのニットとのコーディネートでアクセントになると期待している。

 初の直営店を開設し、ムーンキャッスルに対するお客の様々な反応が参考になっている。「価格に対するリアクションを見られるのをはじめ、どんな色が気になるか、どんな着用シーンで使われているかなどを聞ける貴重な機会」と月城社長は話す。輸出にも意欲的に取り組んでおり、新店にはインバウンドの来店が2~3割を占めている。



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