土屋鞄製造所は革物をメインにランドセル、かばんを企画、生産、販売している。特にものづくりにはこだわっており、ランドセルだけでなく、かばんも基本的に自社で生産し、小売りまで自社で行っているのが特徴。職人の技だけでなく、職人育成や柔軟な人員配置、働きやすい社内風土などもものづくりに寄与しており、ブランドイメージの向上にもつながっている。
製造小売り一貫で
同社の工房は東京・西新井、長野県の軽井沢町と佐久市の3カ所に設けており、拠点となるのが西新井だ。工房はこの間の同社の成長で、生産量も増え、手狭にはなっている。職人は約150人。主に生産工程がランドセルとかばんに分かれ、例えばランドセルは革の肩入れから始まって、裁断、のり塗り、パーツづくり、革すき、組み立て、まとめと流れていき、各所で検品してチェックする態勢にある。それぞれの工程での技術へのこだわりはもちろん、職人同士や各セクション間の連携、配置の移動などにも支えられている。
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