モンクレールJ、端境商品に伸び 小売、卸とも好調

2018/03/28 04:28 更新


「モンクレール」の18年春夏商品

 モンクレールの日本法人、モンクレールジャパン(東京)が好調だ。17年12月期は新規出店をしなかったものの、路面の直営店をはじめとする既存店が着実に売り上げを伸ばした。卸売りも順調で今年の受注は前年を上回っている。ダウンジャケットやダウンコートだけでなく、力を入れている端境期の商品も増収に貢献した。

【関連記事】モンクレール 新コンセプトで8コレクションを披露

 ダウンアイテムが主力の同社にとって、秋から冬が販売の最盛期だ。とはいえ、この間はポロシャツやダウンを使ったカットソーアイテム、ニットウェアといった軽衣料のバリエーションを拡充し、販売数量が増えている。「販売員教育の成果」もあるという。グローバル統一の教育プログラムをもとにブランドへの理解や愛着を深めさせ、「来店客にとって居心地の良い空間づくり、接客」に努めた。

 モンクレールのグローバルの前期業績は、売上高が11億9370万 ユーロ で、為替変動の影響を除くと前期比17%増。純利益は2億4968万 ユーロ で同27.3%増だった。売り上げの75%を占める小売部門は同19%増、卸部門は同10%増といずれも伸ばした。

 地域別では全セグメントで増収。そのうち、売り上げの41.5%を占めるアジアとその他の地域(日本含む)は、4億9547万 ユーロ (同20%増)と好調に推移。日本は顧客と旅行者の需要で2ケタ増収となった。店舗は東京・銀座、青山の直営店と、百貨店のインショップが25店、アウトレットが3店。




この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事