モデラート社長　市原明日香さん　上質なベーシック服で助けになりたい

市原明日香さん

　DtoC（消費者直販）ブランド「ソージュ」とパーソナルスタイリングサービスを軸に運営するモデラートの市原明日香社長。ソージュは「ライフスタイルの基（ベース）」になる服をコンセプトに、上品で上質かつ季節やシーンを越えて着回せるアイテムを提案する。イメージは、毎日食べても飽きない、主菜を引き立てる「白ご飯」だ。一人ひとりの洋服にまつわる需要や悩みに応える姿勢が共感の輪を広げ、起業から10年、右肩上がりで成長し続けている。

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ベース＋1、2着で回す

　――起業した経緯は。

　14年に会社を立ち上げて、クローゼットを整理するアプリの運用からスタートしました。しかし、本当に洋服に困っている人は管理するだけでは解決しない。機械的ではなく、生身のアドバイスが必要だと感じました。

　今の形になったのは、そこから約4年後です。3年ほどアプリを運用しながら知見を深めていた中で、お客様のワードローブがつぶさに分かりました。それと同時に、スタイリストがお薦めしたいもので、お客様の予算に合い、なおかつ在庫があるものを探すのに苦労するという問題がありました。