三越日本橋本店の「ハットマニア」 シーン提案に注力

2017/06/06 04:00 更新


 三越日本橋本店は6月5日まで、本館7階の催し物会場で帽子のフェア「ハットマニア」を開いた。デイリーに使えるカジュアルなものから特別な日のための華やかな帽子まで、国内外の20ブランドを販売。デザイナーによるトークショーや帽子をかぶるシーンの提案も行い「帽子文化を伝えるとともに、かぶるシーンの創造にも力を入れた」という。

 昨年10月に続いて2回目の開催。本館1階に帽子売り場を常設しているが、「帽子が作られる背景を知りたい」という顧客が多いことから、帽子好きのニーズを掘り下げるために企画した。帽子をかぶる機会の多い富裕層へのアピールを強める狙いもある。前回、初開催で売り上げの計画を達成し顧客からも好反応だったことから、春夏の帽子が動く梅雨前のタイミングで2回目を開いた。

 「エミ・クボタ」「ミヤコ・ゴウド」「テテ・サロン・ド・シャポー」「チサキ」など国内の帽子作家やアトリエを中心に20ブランドを集めた。「ニューフォルム」をテーマにしたコーナーも作り、建築家やプロダクトデザイナーと協業したユニークなフォルムの帽子を販売した。

 会場内には、リゾートクルーズやロイヤルアスコット(英国王室主催の競馬)をイメージしたゾーンも設置。各シーンに合わせた帽子を提案した。「海外のように、ハレの日など様々なシーンに合わせて帽子をかぶる文化を広めていきたい」とする。

 既成帽の販売だけでなく、フルオーダー・セミオーダーの受注やクリーニング・型直しのサービスも用意したことで、女性客を中心に男性客の来場も目立った。

 開催に合わせて、ウェブの特設サイトを開設。認知度を高めるため、写真と動画で商品やデザイナーを紹介した。

建築家やプロダクトデザイナーと協業して作ったユニークなフォルムの帽子も販売した


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