三越伊勢丹は、EC向けの婦人服「アームインアーム」を立ち上げる。20代後半から30代のミレニアルY世代を対象に、SNSを活用しながら消費者とともに商品化して販売するSPA(製造小売業)ブランドを目指す。
百貨店との接点が少なく、ECでの購入が当たり前の客層に向けて、デジタルを通じた心地良いショッピング体験を提供する。実店舗では販売しない。伊勢丹三越の同世代の女性のバイヤーが中心となって取り組んでいる。
オンラインでの投票と、座談会などオフラインのヒアリングをもとに全商品に顧客の声を反映し、「自分たちにちょうど良いデザインでしっかりしたクオリティーを伴い、低価格で購入できるデイリーウェア」を企画する。
公式インスタグラムは11日に、ECのサイトは30日にローンチし、販売は3月29日から。19年春夏は、婦人服(構成比率は90%)と雑貨(10%)を扱い、中心価格は4990円から5990円。5月下旬にかけて分散して新商品を発売し、合計約110型を販売する。今秋には、リビング用品も投入し、20年には紳士服と子供服も揃える方向だ。
デジタルの活用で需要予測生産の精度を高め、ファッションビジネスの課題である大量生産と大量廃棄の削減にも取り組む。
