【台北=有井学】三井不動産は3月20日、台湾台北市の大型複合開発街区「中国信託金融園区」内に台湾五つ目のSC「ららぽーと台北南港」をグランドオープンした。全約300店で台湾の既存SCと同様、ファッション・雑貨、飲食を主体に日本ブランドを全体の3分の1とし、買い物以外の時間消費機能や子供用トイレ、授乳室など子育てファミリー向け設備を充実。商業激戦地で競争力を発揮する。
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3月20日は237店が出店、4月25日に「ユニクロ」「ジーユー」がオープンするなど順次店舗が入り、26年上半期に台湾初出店となる子供向け職業体験の大型施設「キッザニア」が開業し、全店が揃う。全店導入後の年間売上高は100億台湾ドル(=約450億円)を見込む。
施設全体は地下5階~地上27階で、ららぽーとは地下1階~地上6階、店舗面積は約7万平方メートル。同社の台湾でのSCは三井アウトレットパーク(MOP)が3施設(台湾林口、台中港、台南)あり、ららぽーとは23年5月に開業した台中に続く2施設目。日本のららぽーとと同様に幅広い価格帯の店舗を揃えつつ、都心のオフィス街に立地することから「ビームス」「ユナイテッドアローズグリーンレーベルリラクシング」「ナノユニバース」など日本のセレクトショップや「ヒューゴボス」「ヴィヴィアン・ウエストウッド」「カルバン・クライン」、コスメで「資生堂」「メゾンコーセー」、エステローダグループの複合店を入れるなど感度を高めた。このほかの日本のファッション・雑貨は「土屋鞄製造所」、台湾初出店の「グラニフ」、「無印良品」「アカチャンホンポ」「アシックス」「デサント」「パーリーゲイツ」「ABCマートグランドステージ」「ジンズ」「ダイソー」「ニトリ」など。アダストリアが積極出店し、「グローバルワーク」「ローリーズファーム/スタディオクリップ」「ニコアンド」「ハレ」「ジーナシス」、台湾初の「ラコレ」を出した。
