三井不動産、帝国ホテルなど10社 東京・日比谷に大型複合開発、30年度に第1期開業

2022/03/24 14:54 更新


 三井不動産、帝国ホテル、NTT、第一生命保険など10社は3月24日、東京・日比谷の帝国ホテルを建て替え、周辺と一体で再開発する「内幸町一丁目街区開発プロジェクト」の事業構想「東京クロスパーク構想」を発表した。全4棟で、総延べ床面積は「都心最大級」の約110万平方メートル。28年度から段階的に完工し、30年度に第1期が開業、37年度以降に全体が完成する。

(有井学)

 敷地面積は約6.5ヘクタールで、北、中、南の3地区で構成する。「地区間が連携して一体的な街作りを推進」し、隣接する日比谷公園とつながる2本の道路上空公園や周辺の駅などと接続する地下・地上の結節空間、広場なども整備する。

 28年度に第一生命保険、中央日本土地建物など4社が開発する南地区のサウスタワー(地下5階~地上43階、延べ床面積約31万平方メートル)が完工、オフィス、商業施設、ホテル、ウェルネス促進施設などを入れる。

 中地区は29年度にNTT都市開発、三井不動産など4社がオフィス、商業、ホテル、ホール、産業支援施設などが入るセントラルタワー(地下6階~地上46階、同約37万平方メートル)を完工。北地区は三井不動産と帝国ホテルが開発し、オフィス、商業、サービスアパートメント、賃貸住宅などが入るノースタワー(地下4階~地上46階、同約27万平方メートル)が30年度、帝国ホテルの新本館(地下4階~地上29階、同約15万平方メートル)が36年度に完工する。 

 「人が主役」「デジタル」「おもてなし」「ウェルビーイング」や、脱炭素を目指した「持続可能」を街作りのテーマにする。三井不動産の菰田正信社長は「10社の強みを掛け合わせ、比類のない街を作る」と語った。



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