ミツフジが体動ノイズの影響減らしたウェアラブルセンサーを開発 高精度の心拍波形を取得

2022/06/02 06:26 更新


 ウェアラブルIoT(モノのインターネット)のミツフジは、体の動きによるノイズが極めて少ない心拍波形を取得できるウェアラブルセンサーを開発した。医療機関や研究機関でも活用できる、高精度のウェアラブル製品の開発につながる。

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 同社の開発した銀めっき導電性繊維「AGposs」(エージーポス)を使った導電布と、住友ベークライトが開発した高引き裂き耐性シリコーンゴム「DuraQ」(デュラック)を組み合わせた。デュラックは、伸縮時にも電気抵抗を低く抑えられる。歩行時のデータ精度は、従来のミツフジのエージーポス使用の着衣型ウェアラブルデバイスが74%のところ、新開発のセンサーでは99%と大幅に上がった。

伸縮性に優れ運動時にも心拍を高精度に捉える(右側)

 無症状の体調変化の早期発見など、これまで開発が困難だった日常生活のバイタルデータに基づいたアルゴリズムの開発に貢献できる。また、運動時の正確で連続した心拍波形も取得でき、アスリート向けの体調管理などにも応用できる。伸縮性に優れ、リネン洗濯耐性と耐薬品性が同社の従来品より高い。

より精度の高い心拍波形を取得できる


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