ファッションと異なるカルチャーが結びついたクリエイションを都市の景観に――三菱地所が主催する協業プロジェクト「トウキョウファッションストライド」が始まった。
第1弾として、写真家の細倉真弓さんが若手の東京ブランド「カナコサカイ」の22年秋冬コレクションを独自に解釈した作品「Ghost《multi-layered》」を、新丸の内ビルディングのウィンドーに来年1月30日まで展示している。
同プロジェクトの目的は、ファッション×アートの化学反応を起こすこと。22年春夏にスタートしたカナコサカイのデザイナー、サカイさんは日本の繊維産地や紡績工場のクラフトマンシップを生かし、フォルムの美しいワードローブを作っている。
細倉さんは、カメラではなく、スキャナーを使って特徴的な生地の質感を写し出した。桐生産地のジャカードを使ったテーラードジャケットなど、衣服を分割して撮影し、再構築することで、生地のドレープや構築的なパターンをダイナミックに表現している。