25年春夏ミラノ・メンズファッションウィーク それぞれが探る男性像

2024/06/18 06:30 更新会員限定


 【ミラノ=小笠原拓郎】25年春夏ミラノ・メンズファッションウィークで、デザイナーたちは焦点となるスタイルを探っている。クラフツマンシップへの意識、ジェンダーを巡る今日の男性らしさ、イタリアの夏や海をイメージしたスタイル。それぞれの発想で来春夏の男性像を描いている。

 プラダは新しいバランスのメンズスタイルにトロンプルイユのディテールを織り交ぜた。上半身はタイトで短い着丈のトップ、そこにフラットなフロントディテールのパンツを組み合わせる。タイトなシャツと重ねた短いセーター、へそが見えそうなギリギリの着丈。それがシンプルなストレートラインのパンツと絶妙なバランスを作る。ウィメンズではすっかり定着したミドリフトップをメンズスタイルに置き換えると、このあたりの着丈がリアルということなのであろうか。コートも袖丈が短くて七分くらいになっている。

 短いバランスのトップの一方で、フラットディテールのパンツには装飾が加えられていく。それはパンツにトロンプルイユでベルトのディテールを埋め込んでしまうもの。バックルだけが妙に本物のようなリアル感がある。

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