仙台のミエル、韓国でレザー生産拡大 “脱同質化”へ

2017/09/29 04:28 更新


 仙台市のメンズカジュアルメーカー、ミエル(佐々木浩社長)は地方百貨店との取り組みを軸に成長してきた。現在、オリジナルブランド「M・A・G」のインショップを25店運営。今後も20~30店の規模を維持するため、主力の国産ニットやシャツ以外で、レザーウェアの生産体制の構築に踏み込み、〝脱同質化〟の商品開発を進める。

 レザーウェアの生産では10年近く取引している韓国のレザーの縫製工場、LUコーポレーションをグループ会社にした。同工場はハンドメイドを多用した多品種小ロット生産が得意で年産能力は約7000着。人員を増強し、生産量拡大の計画もある。

 ミエルの発注量は今年5000着超(前年1500着)を見込む。自店販売だけでなく、メンズアパレルなどからのOEM(相手先ブランドによる生産)が増えている。工場の閑散期の利用で、コストメリットも高い。伊ラムレザーを中心としたレザーウェアで4万~5万円台の設定。「地方だけでなく、都心の百貨店でもレザーを軸としたショップの新設も可能」(佐々木社長)とみている。

 伊からの革や付属の調達は2月に設立したミエルインターナショナルが行う。OEM向け企画生産の会社で、革の調達だけでなく、カシミヤニットやダウンジャケットなどアウターまで対応する。「地方百貨店の厳しさは続くが取り組みの姿勢は変えない。物作りなど新しい事業にチャレンジすることでさらなる成長を目指す」(佐々木社長)という。3年後売上高16億円を計画する。

OEM、別注対応も可能な大人の男性向けレザーウェア



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