MFU 高齢化社会を商機に グッドエイジング活動強化

2018/07/23 06:27 更新


 「少子高齢化社会が進行する中、団塊世代を含めた60歳以上のアクティブな世代に今まで以上に注目すべき」。そう話すのは、日本メンズファッション協会(MFU)の八木原保理事長。日本の資産の6割超を占める60歳以上の社会・消費活動の活性化で、ファッション市場での商機も広がるとみている。

 MFUでは、いつまでも「活(い)きいき・楽しく・かっこよく」すてきな大人でいて欲しいという願いを込め、「グッドエイジャー賞」を設けている。表彰するのは、年齢を重ねて人生を楽しみ、元気で常に未来を見つめ、これから先も色々なことに挑戦しようというバイタリティーあふれた人だ。同賞をベストドレッサー、ベストファーザーに次ぐ柱事業にする方針だ。

 同賞は今年の9月で16回を迎える。これまで大阪、名古屋、札幌、福岡などでも開催してきたが、今回から発信力を高めるため東京に集中する。グッドエイジング活動の認定商品をギフトとして小売店で紹介したいという。認知度向上へ雑誌やテレビへの露出など消費者へのアピールを強める。健康維持・促進をテーマにウォーキングや旅スタイル、趣味の世界を深掘りした、こだわりの道具などへのフォーカスを検討している。

 同時に、後世に伝え残していかなければならない「メイド・イン・ジャパン」の技術力を持つ人を表彰する「MFUマイスター(技術遺産)認証・授賞式」も数年前から続けている。「洋服や靴、バッグ・革小物などさまざまな物作りの現場で活躍する熟練職人らによる若手への技術継承も重要」と強調する。

昨年の「グッドエイジャー賞」受賞者


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